ページタイトル-3.旬のものを食べよう2加温栽培はNO
旬のものを食べることも、環境負荷を減らすのに有効だ。夏野菜であるトマトやピーマン、なす、きゅうりなどを冬にも出荷するためには、温室を暖房しないといけない。ここでも石油燃料が燃やされ、二酸化炭素が排出される。いちごも本来の旬は5~6月なのに、クリスマスケーキ需要で冬に出荷するため、環境に負荷をかけている。そうした季節外れのものは食べないようにしていこう。

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初夏が旬のイチゴが載ったクリスマスケーキ。この不自然さに気づこう。

身土不二で健康に
旬のものを食べることは、実は健康を維持するうえでも大切だ。暑いときにできるトマトやきゅうり、なすなどは体を冷やして夏を過ごしやすくしてくれるし、寒いときにできるごぼうや蓮根などは、体を温めてくれる性質を持っている。また、気候のまったく違う熱帯の果物を日本で冬に食べれば、体が冷えすぎてしまう。自然はその土地、その季節に応じて人間の身体が本当に必要とするものを恵んでくれる。それに反した食事をすると、健康も維持しにくくなる。
このことを「身土不二」というよ。人間の身体(身)とその人の暮らす土地の環境(土)とは切っても切り離せない深い関係にあるということを指す言葉だ。だからなるべく地元のもの、旬のものを食べるのがいい。

〇野菜の旬を覚えよう
なす、トマト、きゅうり、ピーマン、オクラなど、実になる野菜が夏野菜だ。ごぼう、にんじん、大根など地中に真っ直ぐ生えていく野菜や、蓮根も冬の野菜の代表だ。

夏野菜だけでも 野菜の旬ー春

野菜の旬ー夏

野菜の旬ー秋

野菜の旬ー冬

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