ページタイトル-2.近くのものを食べよう3フードマイレージを減らそう
フードマイレージという言葉を聞いたことがあるだろう? これは食料輸送のために生じる環境負荷を指す言葉だ。輸送距離が遠ければ遠いほど、それだけ環境には負担がかかる。トラックも、船も、あるいは飛行機も、石油を燃やすことで動く乗り物だ。電車は電気を使うが、発電のためにやはり石油などが消費される。そこから排出される二酸化炭素の温室効果で、地球が温暖化してしまう。排ガスによる大気汚染なども環境への負担になるだろう。だから、こうした負担を減らすためには、なるべく地元で採れたものを食べるのがいい。このことを「地産地消」ともいう。
なるべく近くがいいとはいえ、すべての食材を同じ都道府県内でまかなうわけにもいかないだろう。しかし、せめて日本国内で採れたものを利用するようにしていきたいね。

フードマイレージグラフ日本はダントツで
バーチャルウォーターを減らそう
農作物を育てるのには水が必要だ。だから他国から農作物を輸入するということは、他国の水を使っていることに等しい。この水(食料生産のために使われた他国の水)のことを、「バーチャルウォーター」(仮想輸入水)と呼ぶ。
世界中の人々が使う水のうち、7割までもが農業のために使われている。地球は水の惑星とはいっても、海水や氷河など、利用不可能な水も多く、人間が使える淡水はわずか0.01%。水は貴重な資源なんだ。ナイル川、ガンジス川、メコン川など、大きな川の水の利用をめぐって国同士が争っている例も世界中にある。

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「20世紀の戦争が石油をめぐる戦いだったとすれば、21世紀は水をめぐっての戦いになるだろう」1995年、セラゲルディン世界銀行副総裁(当時)

「湯水のごとく使う」という表現もあるくらい、日本は水の豊かな国なのに、他国の水を間接的に使ってしまっていいのかな。
なるべく他国に迷惑をかけないよう、食料は自分の国でまかなうようにしたいものだね。バーチャルウォーターを減らすためにも、国産のものを食べるようにしよう。

〇日本で採れる食べものを
古来から日本で採れる食材のバラエティを示す言葉が「まごはやさしい」だ。ま=豆、ご=ごま、は=わかめなどの海藻、や=野菜、さ=魚、し=しいたけなどのきのこ類、い=いも類。こうした食材を中心に食生活を組み立てよう。1日、あるいは1週間の食事の中で、全部の種類をひととおり食べるように意識しよう。

まごはやさしい

 

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